真言宗のお葬式の特徴とは?

真言宗は複雑な印が特徴的

真言宗の葬儀は、密教の儀礼、教義によって行われるもので、私たちが普段見る葬儀とは少し違う?と感じる事が多いと思います。
独特の密教法具が利用されますし、真言、陀羅尼を唱え、複雑な印を組みます。
印を組むというのが真言宗の葬儀でたびたび出てきます。

密教経典は私たちになじみの深い仏教経典とは別で大日如来の教えという事なので、故人が、すべての本源となる大日如来に帰っていくことができるように葬儀、儀礼をおこないます。

古儀、新義別れている、また古儀についても高野山真言宗など、各派が細かく分かれているので、それによって作法も違います。

真言宗の通夜はどんな流れなのか

真言宗では、人がお亡くなりになると枕経の際、理趣経や慈救呪、陀羅尼などを唱えます。
ご遺体に死装束をつける際にも、経帷子や頭陀袋、帯、脚絆などに真言がかかれ、納棺においては、光明真言で加持した土砂をまいて、曳曼荼羅と呼ばれる大きな布を敷いてその上にご遺体を乗せます。

ご遺体の上にはさらに覆曼荼羅をのせ土砂をかけ納棺となります。
他の通夜ではこうした儀式が行われることがないので、非常に独特な儀礼です。
ただこうした儀礼は行わずに一般的な白装束で行うというご遺族も多くなっています。

真言宗の葬儀はどのような葬儀なのか

真言宗の葬儀はどの仏様もすべてが大日如来に通じるというものです。
個人宅で葬儀という場合、本尊として両界曼荼羅、十三仏の画像、南無大師遍照金剛等の軸を用いて行われます。

導師が入堂し祭壇の前で塗香、三密観、護身法、加持香水と呼ばれる法を行い彫像、画像の仏像に向かい三礼、表白、神分、声明を法要の場で諸仏を迎えてほめたたえます。

続いて受戒作法を行い、剃髪、授戒、を行います。
印を結び、光明真言を唱え、阿弥陀三尊の来迎を願い、六地蔵、不動明王の真言を唱えます。
不動権の印明、弥勒三種の印明を受け、故人が即身成仏となるとされます。

この後、本来は葬式行列を行っていたのですが、現在は墓前作法を行います。
その後、破地獄の印明、金剛界胎蔵秘印明と弘法大師による引導の印明、位牌開眼・血脈授与を行います。

真言宗の御焼香から出棺について

真言宗では引導作法の後、故人の生前の功徳、功績をたたえて成仏を願う諷誦文(ふじゅもん)を導師が唱えます。

読経中に御章句を行います。
通常真言宗は3回御焼香を行うのが正式なのですが、葬儀への参列者が多いという場合は、1回で済ませるという事もあります。

御焼香が終わると故人が無事往生するように祈願され、導師が導師最極秘印(どうしさいごくひいん)を結び、三回指を鳴らします。
この指を鳴らす音で、故人は浄土に向かい、最終的に葬儀が無事終了、出棺となるのです。